約 1,902,359 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/2927.html
登録日:2012/07/25 Web 15 46 21 更新日:2024/06/16 Sun 10 03 25 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 70年代テレビアニメ 80年代テレビアニメ SF わが青春のアルカディア 無限軌道SSX アニメ キャプテン・ハーロック キャプテン・ロックではない クロスオーバー スパロボ スパロボ参戦作 テレビ朝日 トリさん ハーロック プレイコミック 宇宙海賊 宇宙海賊キャプテン・ハーロック 宇宙船 小学館 東映 東映アニメーション 東映動画 松本零士 海賊 海賊のフリしてるヒーロー 演歌は歌わない 漫画 町内が一緒レベルですれ違う宇宙船 秋田書店 『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』は、松本零士氏の描いたSF漫画作品のうちの一つ。 1978年には東映動画(現:東映アニメーション)でTVアニメ化され、劇場版『宇宙海賊キャプテン・ハーロック アルカディア号の謎』も公開された。 その後、1982年には劇場版『わが青春のアルカディア』が公開。同年には続編にあたるTVシリーズ『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』が放送された。 同シリーズは本来なら、以前に放送されていたアニメ『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』とも繋がる構想だったらしいが、打ち切りによって結果的にパラレルとなっている。 2019年には『スーパーロボット大戦T』に『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』名義で参戦。これがハーロック役である井上真樹夫氏の遺作となった。 ◆ストーリー 宇宙をまたに掛ける海賊戦艦アルカディア号。 そのキャプテンであるハーロックは、宇宙の平和を守るため、船員たちと共に異星人マゾーンに立ち向かう… なお、『銀河鉄道」シリーズの物語と繋がっており、小学館から発売された『銀河鉄道999』の21巻において、ハーロック達がゲスト出演している。 ◆登場キャラ ◇海賊戦艦アルカディア号 ハーロック CV:井上真樹夫 物語の主人公。 腐敗した地球に見切りをつけ、海賊戦艦アルカディア号を駆り、宇宙の大海原へと旅立つ。 肩には禿鷲のトリさんを乗せている。 過去に右眼を失い、眼帯で隠している他、顔には傷跡が残っている。 「俺の旗の下で、俺は自由に生きる」が、彼のモットー。 一度誓った事は必ずやり通す、まさに漢(おとこ)の中の漢である。 上記の通り井上氏がその生涯において演じた最後の役でもあり、井上氏のハーロック役復帰についてはハーロック役を受け継いだ山寺宏一氏(『スパロボT』においては富山敬氏の代役としてトチローを演じた)も喜んでいたとか。 そして、生涯最後のハーロックを演じきった井上氏は「この歳になってまたハーロックを演じられるなんて思わなかった。ありがとう」と言って去っていったという。 宇宙海賊の一般的イメージ確立に大きな影響を与えた人物。 漫画版『ヤマト』に登場する同名人物とは多分別人。 トリさん CV:大竹宏 ハーロックの肩に止まっている黒い禿鷲。 台羽正 CV:神谷明 マゾーン来襲を警告していた台場博士の息子で、マゾーンに殺されかけた所をハーロックに救われる。 41人目の乗組員。 有紀螢 CV:川島千代子 本作のヒロインで、レーダー手。 だが、時々操舵士になる事もある。 銀河鉄道物語に登場した有紀学の姉に当たる人物でもある。 ミーメ CV:小原乃梨子 ハーロックとは古くからの知り合い。 アルコールを主食としている異星人種族なので大の酒好き。 ヤッタラン CV:大竹宏 アルカディア号の副長を務める、少々メタボ気味のメガネ君。 見た目はオタクで、プラモ制作が至福の時。 アルカディア号のメンテナンスを担当しているのも彼。 副長の地位は伊達ではなく、操舵、砲・雷撃手などブリッジ、メカニック系のポジションは一通りこなせる。 魔地 CV:緒方賢一 砲術が得意な機関長。 彼もまた、ミーメと肩を並べる程の酒好き。 アニメでは元防衛隊でアルカディア号を追っていたが…… 同じくアニメでは死別した妻と生き別れた娘がいるが異常な程美しい ドクターゼロ CV:八奈見乗児 アルカディア号の船医、スラムで医者をしてた。酒好きで愛猫のミーくんを利用して調理場からよく酒をくすねている。 「ポチッとな」とは言わない。 キッドッド&海太郎 CV:不定 アルカデイア号で将棋をうっている二人組。 モブ船員代表、キッドッドは自称キャプテンキッドの子孫、あくまで自称である。 ◇マゾーン 地球を狙う植物生命体、多くは美しい女性の姿だが少数の例外も存在する。地球を狙う理由は母星が超新星爆発に巻き込まれて消滅し、新たな移住先として地球を見定めたため。 とても燃えやすい身体で、マッチ一本でも火を放てば数秒でチリになる、生命活動を停止すると自然発火する等かなり虚弱な生物だが、古代から人間社会や森林の植物の中に無数に隠れ、太陽系内に基地や兵器も大量に隠蔽している。 巨大モニュメントを首都に打ち込み地球の領有を主張するが、地球政府は全く気にしてないしマゾーンの実在すら考えてない、競馬やドッグレースの時間の方が重要視される。 ……モニュメント落下時の災害に消防局がティータイム休憩の権利と法令を盾に出動拒否してサボる位警戒していない。 その上、周囲の土地を公園にして観光名所にする位危機感に欠ける。 ラフレシア CV:北浜晴子 マゾーン達の女王。 幾多のキャラバンを率いて、地球への移住を試みている。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 去年やってたフルCG映画は賛否両論だけど凄い良かった -- 名無しさん (2014-04-16 19 57 23) あのCG映画続編やらないかなぁ 国内じゃ爆死したけど海外だと評判良いらしいし -- 名無しさん (2014-10-01 12 18 02) 今度はチャンピオンREDで連載やってたね。最盛期の地球のガイアフリートがすごくオールスター、侵略者が裸足で逃げるわwww・・・・・・昔の話だがな、劇中は泣きたくなるほどフヌケ -- 名無しさん (2014-10-03 10 17 42) ヤマトの漫画にも出てくるわな。古代の兄貴で。 -- 名無しさん (2014-12-11 22 49 11) 「副船長が動かない限り安心」って設定が凄く好きだった。緊迫してるのかそうでないのか物凄く伝わりやすい。 -- 名無しさん (2014-12-11 22 54 34) ヤッタラン副長のモデルが新谷かおる先生(当時松本先生のアシスタントだった)という話を聞いたことがある。 -- 名無しさん (2018-03-22 10 12 56) SSX名義だったらエメラルダスも出るかな? -- 名無しさん (2018-11-20 09 33 33) うーん。ハーロックの声、これまでの(山寺さんがやってた999エターナルも含めて)とは違う感じがするなぁ。山寺さんの演じ方が変わったか、それとも声優変わっちゃったかな? -- 名無しさん (2018-11-20 13 36 14) 御年80歳の大御所さんが中の人と聞いたが? -- 名無しさん (2018-11-20 15 06 16) ↑井上さんですね。でも老齢のためか、999エターナル編では、山寺さんが中の人をやってたのですよ。 -- 名無しさん (2018-11-20 15 12 51) ps2版の守兄さんが将来あの世界のハーロックにならないかなと思ったけど、イスカンダルもあるし、妻と娘がいるのに海賊にはならんだろうなと考え直した -- 名無しさん (2019-01-19 22 06 14) 井上さんありがとう。これからも松本先生の作品を見守っていて下さい。 -- 名無しさん (2019-12-14 16 33 37) ヤマト21xxシリーズみたいに、リメイクされないかな、とも思うけど、そうするとあの松本テイスト(?)が薄まらないか不安で、迷うところ。 -- 名無しさん (2022-06-23 12 24 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rockmanzero2ch/pages/186.html
ゼロ2以降は、ミッションは全て違うステージで行うのである。 ゼロ1には、ステージという物は存在しない。変わりに、エリアという物がある。 同じエリアで2度ミッションをする場合がある。 エリアマップ 忘却の研究所 秘密基地⇔鍵⇔砂漠⇔鍵⇔レジスタンスベース⇔鍵⇔地上都市 レジスタンスベース⇔鍵⇔地下鉄跡⇔鍵⇔辺境の廃工場 ネオ・アルカディアの神殿⇔ネオ・アルカディアの塔⇔ネオ・アルカディアの本部 トランスサーバーについて トランスサーバーがあるエリアは斜字で表しておいた。 一度も使った事のないトランスサーバーは、プロテクトが掛かっている為、プロテクトを解かない限り他のトランスサーバーからゼロを転送することは不可能。 記号の見方 ⇔ エリア同士の繋がりを示す。 鍵 この先にある場所でのミッションを1回でもクリアしないと、ミッション無しでは進めない。
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/1885.html
軽機兵 [解説] 機兵の中でも、軽量小型で5~6m程度の大きさの物。 俊敏で機動力に長けるのが特徴。 [200~500年代] アルカディア帝国軽機兵アルミラージ 聖王国軽機兵ゲイン・ウォラム シャクソウカン スパルタニアン 自由都市同盟軽機兵 その他組織軽機兵 [600~700年代] アルカディア帝国軽機兵アイリス=フラーゴ コルヴォ シーカリウス 聖王国軽機兵エルヴェンアドラー ディノ 自由都市同盟軽機兵アルタキエラ エリゴダ ギルガメア王国軽機兵マリウス バラライカ共和国軽機兵 その他組織軽機兵 [800年代] アルカディア帝国軽機兵アイリス=ローダン ヴェント・デ・ラ・ヴェスペーロ エグゾ・キューショナー ペルセシエル・シュバルツドライ スパーダ ハーゼ 聖王国軽機兵ヴィクトワール ヴィクトワール・ヴィリエント ウルフラン ディナイド フィガロ フィガロ・デナ ペルセシエル ドゥ・ヴィクトワール 自由都市同盟軽機兵エディンバラ オートクレール クレッセント グリモール グリモール・チョッパー トラスグレイシス S90 S91 シューティングスター ノーサンバランド フードラム プロミネンス メサ・オイニーオ ルーヴ・グランデ専用 S91 デファンス レンフルー レッドロード その他組織軽機兵エオルゼア エリゴダール
https://w.atwiki.jp/daruimendoi/pages/17.html
とりあえず一つ穴が空けばいいやっていう適当なお脳をお持ちの方におすすめ。 アクティブMOBが居るMAPを歩く必要なし。 蜂蜜やストーブさえ用意しておけばライード、ディレリクトに行く必要なし。 赤連盟のほうがちょっとラク。 事前に用意する物 携帯ストーブ1個(ディレリクトタウン) 食用油20個(ガロンシティ) コーヒー1個(アルカディア南) アイスクリーム3個(アルカディア南) 鳥人の爪1個(露店) 巨大鳥のくちばし1個(露店) マナスピリタス3個(赤限定) ※これからメイドを取る人は以下も用意すること 氷20個(ドラグシティ) 蜂蜜20個(ライードシティ) ※クエ報酬を流用する局面があるので染色剤や特上チキンツイスターなどは捨てないこと。 アルカディア中央からスタート リリム、リサリサ、ローランド、トーマと会話し、クエを受け西ゲートへ(メイド取る奴はハルカも) 西ゲートにてファロン、ヒューゴ、ケネスと会話し中央へ戻る。 中央にてリサリサ、リリムと会話し南ゲートへ
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/231.html
夜明けの遠吠え ◆7vhi1CrLM6 椅子を僅かに軋ませ、足を組み、片手で本を掲げる。 文字列を目が追い、情報を吸い上げていく。ふと、頁を捲る手が止まった。 「あなたはかわっていくのだろうか。そういう私も変わっていってしまうのだろうか……」 宙をぼんやりと見上げ、呟く。所在を失った右手が傍らのコーヒーカップへと伸びる。 カチャリと音を立てたカップは口元へと運ばれ、黒い液体が飲み下されていく。 所定の位置へとカップを戻した右腕は指先で頁の端を摘むと、ことさらにゆっくりと次項へと歩みを進めた。 「今日はお祭り楽し……っと、これは次のマンガか。心離れていく二人。 次回九月号に続く……ふむ。先が気になるな……む? オルバ、いつからそこに?」 こちらに振り返った兄と目が合い、ブリッジの入り口で立ち尽くしていたオルバの硬直が解ける。 「独り言を呟き始めたあたりからだよ」 頭を悩ませながらオルバは答えた。だが兄にそれを気にした様子は見られない。 小さな溜息を一つ。話題を変える。 「兄さん、それは……一体」 「これか? 彼を運び込んだときに医務室で無針アンプルを見つけてな。処置を施してみたところ、浮き出てきた。 IFSというらしい。思考をダイレクトにコンピューターに入力するシステムといったところだ。甲児君だけに施されたのでは不公平ゆえの計らいだろう」 背表紙に『月刊うるるん八月号』と記された少女雑誌を片手に、手の甲をかざして見せながら兄は話す。 そこにはオメガの中に丸を書き足したような印が現れていた。 「処置直後は不快感を伴うが、これが意外と便利でな。こういう芸当も簡単に出来る」 その声を皮切りに周囲に複数のモニターが宙に現れ、四人の少年少女の現在の様子を映し出す。 「へぇ……便利だね。でもいいのかい? それは誰でもオモイカネにアクセスできる可能性があるということになるよ」 つまり密かに監視を施していることがばれる可能性があるいうことだ。 この殺し合いの状況下で誰彼構わずに監視の目をつけている。それは、ともすれば余計な誤解を招きかねない要因でもあった。 「野放しにしておけない者もいるのでな。それと甲児君だけには艦内カメラへのアクセスが可能であることを説明しておいた」 「スケープゴートという訳だね、兄さん。でも何故彼なんだい?」 兄弟二人――つまり、以前から親密な者のみの秘密としておけば排他的な印象を与え、リスクは大きくなる。 それの緩和策として他の人間に情報を与えておくのは悪くない。それは理解できた。 しかし、なぜ兜甲児なのか? それだけは解せない。 「簡単なことだ。兜甲児をこちら側に立たせることによって、対図が我ら兄弟とその他から男女のそれに変わる。 そうなると問題化した場合における事の本質が根本的に変わってくるのだ。分かるな? オルバよ」 普通に考えて、万が一問題化したとすればその形は「監視した/された」という形だ。 そしてそれは、何故そんなことをしたのかということに及び、疑念を生む。 それが兜甲児に漏らすことによって変わる――理解は出来なかった。 「兄さん、僕にはわからないよ」 「兜甲児の品性を考えればこの問題は単純だ。私は彼にこう言った『艦内カメラを通じることによって、恐らく艦内の何処でも自在に見ることが出来るだろう』と。 それに彼は少し考え、真顔でこう聞き返してきた『シャギアさん、それは大浴場もなのかい?』とな。つまり――」 「皆まで言わなくてもいいよ、兄さん」 そこまで説明されてようやく全てが理解できた。ようするに兄はこう言いたいのだ。 兜甲児を巻き込むことによってこの問題は「覗いた/覗かれた」の形に変わる、と。 そして、それの理由は単純明快だ。煩悩、この場合においてそれ以上の行動原理はあの男にはないのだから。 モニターの中の当事者を一瞥し、視線を兄へと戻す。 「まったく……品位を疑わずにはおれないね」 「同感だな」 ――兄さん、少女漫画雑誌片手に力説していたあなたもです。 大きな溜息を一つ。頭のネジを何処かに置き忘れてきたかのようなこの兄の言動に関しては、この一日を通して既にあきらめの境地に達している。 だから、そんなことよりも、と視線を別のモニターに向けた。 「気になるのか?」 「そりゃあね。彼の生存は僕達にとっては完全なイレギュラーだ。気になりもするさ」 向けた視線の先には、丸眼鏡の青年が医務室のベッドに横たわる様が映し出されていた。 D-7市街地の攻防戦のあと、積んでいた小型機のコックピットをこじ開けてみたら出てきたのだ。 それからニ時間半。小型機を拾った時点から考えると実に九時間半、彼は眠り続けている。 そして、その脇には兜甲児の姿があった。 「休憩時間を当ててまでご苦労なことだな。だが彼にばかり負担を懸けるわけにもいかんか。 様子見がてら、一度顔を出すとしよう」 「そうだね。それもわるくない」 そう言って立ち上がったシャギアの右腕に握られていた油性マジックを、オルバは見ない振りをしていた。 ◆ 夜風が吹き抜けていった。暗く寒い甲板の縁に座り眼下の街並みを見つめている。 「ミューズさん」 突然、名前を呼ばれて振り向くとそこには一人の少女が立っていた。 「ええっと……比瑪さん」 「名前、覚えてくれたんだ。比瑪でいいわよ」 「じゃあ、アタシもテニアで」 そんな他愛もない会話を交わしながら比瑪が並んで座り込む。 再び吹き付けた風が髪を巻き上げ、暗い夜空に赤毛と栗毛が棚引く。 「何見てるの?」 「街をね……見てたんだ。この街のどこかでメルアが眠っているから……」 悪意のない質問に無理に笑顔つくり返事を返した。同情を引くそんな顔でだ。 『しまった』という表情が比瑪に浮かび、「そう……」と弱々しい声が返される。 そして、僅かに考えるような仕草を見せたかと思うといきなり比瑪は立ち上がり、大声を上げた。 「おーーーーーーーーーーーい!!」 廃墟に大声が響き木霊する。思わずギョッとして見上げた。 こちらをチラリと見た比瑪と目が合い、手を取られて無理やり立たされた。 「ほら、テニアも」 「えっ?」 奇行の意味が理解できずに頭が真っ白になる。何が正解か分からない。 こんな場合、仲間の死に弱った少女はどう演じればいいのか。それが全く分からない。 そんなテニアに構うことなく「ほらほら」と比瑪は急かし立てて来る。 「この街にメルアさんが眠っているんでしょ? だったら私は元気だぞーって教えてあげなきゃ」 「へっ?」 意味は分かった。理由も理解できた。だけどここで大声を上げるのが正解なのか、それがさっぱり分からない。 それでも強引に勧めてくる比瑪に押され、半ば自棄になりつつテニアは決めた。 もうこうなったら思いっきり叫んでやれ、と。 明けの空に声が木霊する。 夜明けの澄んだ風に乗り声は偽りの街に降り注ぎ、そして天に昇る。 並んで立つ比瑪が再び大声を挙げ、もう一回声を張り上げた。 肺の中の空気を振り絞り、息が続かなくなる。膝に両手でつっかえ棒をして肩で息をする。 息が弾んでいた。 「どお? 少しは楽になった?」 呼吸を整えながら見上げた視界の先で、比瑪が笑って立っていた。 笑顔を返事にする。 それに満面の笑みを残して比瑪は朝日を眺めた。小さな背中が視界に広がる。 どうもおかしなことになっている。そう思った。 そして、宇都宮比瑪というこの少女の独特な雰囲気に、ペースが狂わされている。 そう思ったときに魔がさした。 目の前に背中がある。その先はもう空だ。 ――押してしまえ。 何かが呟く。 ――突き落としてしまえ。 何かが囁く。 ゆっくりと手が伸び、そして―― ――引っ込めた。 今はまだそのときじゃない。今ここで比瑪を突き落とし、格納庫に駆け込みベルゲルミルで暴れまわって内部からナデシコを沈める。 それは出来るかもしれない。でも今はまだそのときじゃない。 残りが何人いるのかも分からない現状で、自らの盾を失うのは利口とは言えなかった。 「どうしたの?」 何か気になったのか比瑪が振り返り、声を掛けてくる。きっと元気がなさそうに見えたからだろう。 だからアタシはそれに曖昧な笑みを浮かべつつ、言葉を返した。 「何でもない。ちょっと夜風に冷えただけ……」 ◆ その頃、医務室ではシャギアと甲児が同時にピタリと動きを止めた。 「今何か聞こえなかったかい、シャギアさん?」 「そろそろ夜明けだ。鶏でも鳴いたのだろう。そんなことよりも甲児君」 音を立てて油性マジックのキャップを引き抜くとシャギアがベットに横たわる男に近づく。 「なんだい?」 「さっきの話を覚えているな」 キュッキュッと小気味のいい音を立てて『肉』の一文字が額に書き込まれた。 「もちろんさ。適当な理由をつけて別行動隊を作るから、そのときにオルバさんとテニアを『二人きり』にしてあげるんだな。しかし、オルバさんも隅に置けないね」 続けて今度は甲児がヒゲを左右の頬に三本づつ書き足す。 「すまんな、手のかかる弟で。しかし、兄としては最大限のことはしてあげたくてな。 それにこの極限状態だ。吊り橋効果も期待できる。これはオルバにとって好機なのだ。 重ね重ね頼むぞ、甲児君」 「まかせとけって」 悪戯と同時進行で放送後のチーム分けの手回しが着々と進行していた。 オルバ=フロスト本人ですら与り知らぬ所で……。 【シャギア・フロスト 搭乗機体:ヴァイクラン(第三次スーパーロボット大戦α) パイロット状態:良好、テニアを警戒 機体状態:EN60%、各部に損傷 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ医務室) 第一行動方針:休息 第二行動方針:首輪の解析を試みる 第三行動方針:比瑪と甲児を利用し、使える人材を集める 第四行動方針:意に沿わぬ人間は排除 第五行動方針:首輪の解析 最終行動方針:オルバと共に生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない) 備考1:ガドル・ヴァイクランに合体可能(かなりノリノリ)、自分たちの交信能力は隠している。 備考2:首輪を所持】 【オルバ・フロスト搭乗機体:ディバリウム(第三次スーパーロボット大戦α) パイロット状態:良好、テニアを警戒 機体状態:EN60%、各部に損傷 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコブリッジ) 第一行動方針:休息 第二行動方針:テニアと共にナデシコと別行動をし、テニアを殺害 第三行動方針:比瑪と甲児を利用し、使える人材を集める 第四行動方針:意に沿わぬ人間は排除 第五行動方針:首輪の解析 最終行動指針:シャギアと共に 生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない) 備考:ガドルヴァイクランに合体可能(かなり恥ずかしい)、自分たちの交信能力は隠している。】 【兜甲児 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ) パイロット状態:良好 機体状態:EN80%、相転移エンジンによりEN回復中、ミサイル20%消耗 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ医務室) 第一行動方針:ヒメ・フロスト兄弟と同行 第二行動方針:ゲームを止めるために仲間を集める 最終行動方針:アインストたちを倒す 備考1:ナデシコの格納庫にプロトガーランドとぺガスを収容 備考2:ナデシコ甲板に旧ザクを係留】 【宇都宮比瑪 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ) パイロット状態:良好、ナデシコの通信士 機体状態:EN80%、相転移エンジンによりEN回復中、ミサイル20%消耗 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ甲板) 第一行動方針:テニアを慰める 第二行動方針:甲児・フロスト兄弟に同行 第三行動方針:依々子(クインシィ)を探す 最終行動方針:主催者と話し合う】 【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル) パイロット状況:非常に不安定 機体状況:左腕喪失、マニピュレーターに血が微かについている、ガンポッドを装備 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ甲板) 第一行動方針:ナデシコの面々に取り入る 第二行動方針:どのように行動を取ればうまく周りを騙せるか考察中 第三行動方針:とりあえず甲児達についていく 第四行動方針:参加者の殺害 最終行動方針:優勝 備考1:甲児・比瑪・シャギア・オルバ、いずれ殺す気です 備考2:首輪を所持しています】 【パイロットなし 搭乗機体:ぺガス(宇宙の騎士テッカマンブレード) パイロット状態:パイロットなし 機体状態:良好、現在ナデシコの格納庫に収容されている 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ格納庫内)】 【熱気バサラ 搭乗機体 プロトガーランド(メガゾーン23) パイロット状況 神経圧迫により発声不可、気絶中、顔に落書き(油性マジック) 機体状況:MS形態 落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ医務室) 第一行動方針:新たなライブの開催地を探す 最終行動方針:自分の歌でゲームをやめさせる 備考:自分の声が出なくなったことにまだ気付いていません】 【二日目5 40】 BACK NEXT それぞれの思惑 投下順 張り詰めすぎた少年 Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― 時系列順 ヘヴンズゲート BACK NEXT ・――言葉には力を与える能がある シャギア 朝ごはんは一日の活力です!! ・――言葉には力を与える能がある オルバ 朝ごはんは一日の活力です!! ・――言葉には力を与える能がある 甲児 朝ごはんは一日の活力です!! ・――言葉には力を与える能がある 比瑪 朝ごはんは一日の活力です!! ・――言葉には力を与える能がある テニア 朝ごはんは一日の活力です!! ・――言葉には力を与える能がある バサラ 朝ごはんは一日の活力です!!
https://w.atwiki.jp/blazblue/pages/1383.html
詳しいな...できるだけダメージもかいてほしい ハザマは 2A 5B 5C 3C 烈閃牙 で攻めて中段を見切られガードされはじめたら 2A 5B 5C 3C 残影牙 をいれてゲージ回収やミズチ狙うと良いよ アルカディアにもそう書いてあった気がする -- (名無しさん) 2011-04-27 22 22 32 アルカディアは…ちょっと… -- (管理人) 2011-04-27 23 52 22 アルカディアによれば5B→蛇翼はヒットしてから入るらしい -- (名無しさん) 2011-05-17 16 16 03 どこに書けば良いのか分からなかったので此処に書きます 3C(ch) 残影牙 6C ステ2C(jc) JC5 2C 4DD JC5 飛鎌突 ダメ3638 ゲージ回収51 一応カルルとノエルだけ確認済みです -- (名無しさん) 2011-06-14 22 47 46 ↑は何がしたいのかさっぱりだわ。 -- (名無しさん) 2011-06-18 06 07 52 上記のJ6Dコンを覚えた方がいいと思う 50%以上回収するしそのままミズチにもってける -- (名無し) 2011-06-18 16 06 22
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/3966.html
わが青春のアルカディア 無限軌道SSX テレビまんが わが青春のアルカディア 無限軌道SSX 発売元・販売元 発売元:日本コロムビア 販売元 発売日 1982.10. 価格 600円(税抜き) 内容 おれたちの船出 歌:水木一郎/こおろぎ 73 ハーロックのバラード 歌:水木一郎 備考
https://w.atwiki.jp/deckfantasia/pages/199.html
魔法 敵に3D与える。 D ノーマル 魔法
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/2933.html
遊戯王ファイブディーズ WORLD CHAMPIONSHIP 2011 -OVER THE NEXUS- メーカー コナミ 発売日 2011/2/24 対応機種 DS(Wi-Fi対応) トレーディングカードゲーム「遊戯王シリーズ」の一つ 遊戯王の2011年世界大会公式ソフト、アニメ原作に準したストーリー 収録枚数4200枚 前作 遊戯王ファイブディーズ ワールドチャンピオンシップ2010 リバース・オブ・アルカディア や行 ニンテンドウDS 遊戯王ファイブディーズ ワールドチャンピオンシップ2010 リバース・オブ・アルカディア PR 遊・戯・王ファイブディーズ ワールドチャンピオンシップ2011 オーバー・ザ・ネクサス NDS版 ロード・トゥ・ビクトリー コナミ公式攻略本 (Vジャンプブックス)
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/1464.html
追撃 アル・ディオラシス (2) 丘の裾をめぐる道を、歩測で三哩。 ルキアニスは、いつもと違って、先導の位置ではなかった。前を行くのはオゼロフ中隊長の機だ。そもそもルキアニスは、枝道の地図を持っていない。アル・ディオラシス軍から鹵獲した地図から写し取られた地図を、オゼロフ中隊長が持っている。とはいえ、先導任務に使えるような、距離や方角をきちんと記したものではない。 いつもなら、連隊斥候の概算が打ち合わせで与えられるのだけれど、この道は連隊斥候も確認していない。本来ならば派遣されるべき道だった。けれど、今の十三連隊には複数経路の斥候を長駆派遣するほど馬の余裕がない。先の会戦で少なからず乗り潰されていたし、そもそも西方種の軍馬には、このアル・カディアは暑すぎるのかもしれない。敵の落伍兵すら、機装甲の投擲で追い払っているようなありさまだった。だから機装甲の手当の都合で、頻繁に部隊の足が止まる。 大休止は、防御可能な場所を選ぶから、それそのものは見えない。マルクスたちの先導小隊も同じだ。枝道の分かれ目にある丘を背にしている。そうやって別れたこの枝道には、軍勢の通った跡は無い。本道の方はマルクスたちの丘の裾野を境に、北側へ向かっている。というより、ルキアニスたちのこの枝道が南西へと向かっている。 『先導、中隊長。前方の独立丘を目指せ。そこで周囲観測する』 シルディール連隊長の声が、風の魔方陣を震わせる。連隊長は、すぐ後ろだ。わずか五機で随伴騎兵もない、前方偵察だ。 『先導了解』 オゼロフ中隊長の応じる声がする。彼の機は、一度足を止め、片膝をつく。考えより早く進んではならない、というのはどちらか言えば騎兵の教えだけれど、もちろん中隊長も欠かさない。よく言っていた。中隊長ともなると、中隊の誰よりも巧くて当然なんだからな、と。肩越しにルキアニスを見たオゼロフ中隊長の機は、ふたたび進み始める。 道は丘のふもとを抜けて伸びてゆくようだ。アル・ディオラシス軍から鹵獲した地図では、このまま本道から少しずつ離れながら西南西へと向かってゆくらしい。本道の方は、枝道と別れて、平野を西へと伸び行く。そのあとにやや迂回する形で南西に向きを変え、メッセナ市へと向かう。枝道は、その迂回の分を、少し縮めるかたちになっている。本道は弓なりに行き、枝道は弦のようにその両端を結んでいるかたちだ。だから、枝道を往けば、本道を往くものに先んじる。地図が正しければ。 そのメッセナ市は、アル・ディオラシス軍の攻囲を受けているという。国王親卒軍大敗の知らせを受けたなら、必ず合流しようとするはずだ。もうメッセナ市を発しているかもしれない。それに、どの道をたどってくるのかもわかっていない。 逃げ続ける国王親卒の軍は、この枝道をたどらず、本道を進んでいる。本道で合流する手はずなのかもしれない。その時は、もう一度、帝國と戦うかもしれない。いや、もう戦うつもりで手はずを打ち始めているのかもしれない。 敵は、重機装甲の部隊を、残置している。今まで国王を守っていたものらを、今になって置き去りにしているとは、ちょっと思えない。あれだけ激しいいくさで、囲みをかけられたアル・ディオラシス軍は、国王手勢だけがなんとかその包囲を突破していったのだから。 もしかしたら、増援が、本道を通って、国王親卒軍に届き始めているのかもしれない。 『アモニス、道を外れる。つづけ』 「了解」 枝道は、踏み固められただけの道で、きちんと突き固めたりはしていないようだった。ところどころ石が転がっている。オゼロフ中隊長の機は、かまわず道から踏み出し、連隊長に示された丘へと進んでゆく。稜線、頂を超える前に、脚を止め、腰を落とし、膝をついて、にじりすすむ。機装甲の背から遠くを望見できるけれど、あちらからも機装甲は良く見える。 『荒野、だな。丘陵が続く。全体として隆起しているようだ。丘の起伏もあって、先は十分に見通せない。連隊経路としては不向き』 中隊長は言う。先導兵の所感は、適切に伝達されるべきものではある。 左手には、ずっと開けた平野がある。たぶん、川が長い長い刻を経て作り出したものだ。道はあの平野の北沿いに巡ってゆくはずだ。この枝道は、丘の少し南へ逸れてゆく。丘をどちらに避けるかの違いらしい。 『敵影なし。行軍経路としては、機卒の通行に問題があるだろうな。通行可能なように隊列を統制すると、行軍長径が長くなりすぎる』 ルキアニスもにじり進む。砂色の丘の頂の向こうに、やはり砂色の野が広がっている。緑は丘の裾野に茂みがあるくらい。草もあるのだろうけれど、地にしがみついて草そのものも枯れた砂色だ。道は、この丘の左手をめぐる。進みながらやがて左へ、左へ、あの丘の集まりの南側へとめぐってゆく。右手北側の平野の方がまだ潤いがある。 あちらには川があり、川沿いにはこちらよりずっと多くの茂みがある。崩れたりして、小さな崖になったようなところに集まっているように見える。やはり水が染み出したりするのだろうか。右手の街道は、通っていたときに思っていたほどは、滑らかな道ではなかった。荒れているのは、アル・ディオラシスの軍勢が通ったからだ。それよりも、思ったよりも道は上下にうねっている。 アル・ディオラシス国王らの手勢は見えないかしら?と思ったが、その姿は無かった。追撃にもかかわらず、十分に詰め寄れないのは、十三連隊の騎兵の消耗が大きいからだ。一方で、アル・ディオラシス国王旗本のほとんどは騎馬だと聞いていた。時折、死んだ馬が捨てられているのを見たし、心砕かれた人らが茫然と座り込んでいるのも見た。いちいち捕虜にはしていられないから、投擲で追い散らしていた。彼らの多くはすでに得物も持っていなかった。落伍したら、生きてもどれないと思っていただろう。それでも辛くて、脚を止めたのだ。生き諦めた者から聞き出して益になることもあまり多くはない。 『連隊長了解。頂上へ向かう』 「・・・・・・」 もしかしてひょっとして、連隊長は本当にこの道を、連隊に進ませるつもりだろうか。肩越しにその機を見ながら、ルキアニスは思った。連隊長機と、軍旗警衛小隊機二機の合わせて三機は何事もないかのように、丘の斜面を登ってくる。ルキアニスたちの機のさらに下側でいずれも片膝をつく。降りてくるのはいつも通り二人。つややかな黒髪を一本束ねに結ったシルディール連隊長と、近接警護を任ずる軍旗警衛小隊の片方。もう一人は機上待機。 『アモニス、機上のまま待機。中隊長は降機する』 「了解」 すぐ前の機の背で、甲蓋が押し上げられ、オゼロフ中隊長が姿を見せる。背を伝い降り、砂色の地で背を伸ばして、連隊長を迎える。それから丘の頂までのわずかな道のりを登る。青空の向こうから風が吹く。連隊長の黒い髪がなびいて揺れる。足元を砂塵が抜ける。オゼロフ中隊長は、そのわずか後ろに立つばかりだ。時折あるこういう時に、中隊長や他の小隊長とは、どんな話をするのだろう、とルキアニスは思った。それに、意外と何も話さないのだな、とも。ルキアニスが迂闊にしゃべりすぎるのだろうか。笑われちゃったりすることが、たまに良くあるように思うのは、ルキアニスの考えすぎなのかな、とも。 「・・・・・・」 シルディール連隊長の黒髪が揺れる。すぐ後ろのオゼロフ中隊長も身じろぎして前のめりになる。連隊長は、通眼鏡を持っている。革嚢に収められて、使うときにだけ伸ばせる、磨き上げられたものだ。 『アモニス。北側の街道。第一刻方向の砂塵』 「見えます」 中隊長の声に、ルキアニスは応える。機装甲の魔道の双眸に映るものは、その胎内の乗り手がそのまま見たように感じられる。ただ双眸に仕込まれた仕掛によって、夜目が効いたり、遠目が効いたりするものもある。白の五は、ともに効くようにつくられている。砂塵をみやって、獣かな、と思った。人の作った道を行くものが時折あるのだ。鹿とか猪とか熊とかも。それから南方にそういうものがいるのかしらと思い、そして気づいた。 「・・・・・・馬だ。騎兵です。数少数」 十騎もいないだろう。けれど確かにその背に人を乗せている。 『我が方の斥候ではない』 連隊長の声が魔術で響く。 『敵の斥候だとして、何が目的だと思う、アモニス上騎』 不意に問われて、ルキアニスは口ごもる。 「えっと、我が方の追撃が、どれほどまで近いか探るためでしょうか」 『半分だけ正解』 連隊長は言って、オゼロフ中隊長へと振り向く。 『オゼロフ一中長、アモニス三小長は、敵に動向を気取られぬよう、静粛のまま後退、本隊に合流せよ。中隊長と三小は前進、二小と合流して、さらに前進を継続、待ち伏せているだろう敵を撃破せよ。さらに捕虜を得よ』 「・・・・・・待ち伏せ」 『そうだ。こちらの前進を見せてやれ。どこかの丘で待ち伏せをしているだろう。規模は判らない。敵勢多数のようなら、連隊前衛で処置する。二個小隊で処理可能ならば、処理し、捕虜を得、そして敵陣地を占領せよ』 その捕虜は、マルクスとルキアニスで仕留めた。 敵があきらめてくれたから、脚を突き壊して、頭を刈り飛ばして、擱座させられただけだ。 背の甲蓋を引き開けられるように、引き倒して、甲蓋を無理やり引きはがしたら、胎内の騎士は自ら姿を見せた。そして、累々と倒れた僚機の残骸を見やって、肩を落とし、そして座り込んだ。 アル・ディオラシス王国の重機装甲というのは数もそれほど多くは無く、帝國ほど厚い陣形も組まない。彼があきらめて捕虜となった訳や、彼の僚機が戦神のごとく戦った訳は、あとからわかった。彼の口からきいたという。尋問は、いつも通りクロワティス参謀が行った。いやあ、往生しましたぜ、殺せ殺せの一点張りで、むしろ王国送還と言ったら黙り込むありさまでしたから、と。 「奴は、いわゆる名家ってやつに累代仕えているようです」 天幕の下で、ひげをしごきながら、クロワティス参謀は帳面を見やる。 「その名家の若様の世話役といった役柄だそうで、機上訓練から担任していたようです。で、その若様ってのが、今回が初陣だった」 参謀は言う。だが、若様の監督する隊は、落伍したのだ、と。見込みと違った本隊の動きに、機装甲がついてゆけなくなっていた、と。 「若様の機はすでに不調で、若様はすでに予備機に乗っていた始末で、機と若様を分けることも、隊のみ追従も、奴らの秩序意識からは難しかったようで。そのまま隊ごと落伍。仮修繕、追従していた途上で、会戦の敗北を知った、と」 まったく、とクロワティス参謀は独語ちる。 「敗走で殺気立ってやがるから、かなり厳しい叱責を受けたようです。死して詫びろ、くらいじゃ済まなかった様子です。だから、あの調子になった」 参謀は顎で示す。砂色の丘に、累々と機装甲が倒れている。ルキアニスが数えたかぎりでは七機もいた。七機もを、一つの家で抱えて持っていたなら、さぞ名家だったのだろう。王国の何かお役も持っていたのかもしれない。ルキアニスにはそれはわからない。けれど、彼らは初めから決しだった。だから今でも、焦げ臭いにおいがしている。 彼らは丘の影に隠れていた。引き寄せて叩く気だったのだろう。それだけでなく、道にも仕掛けがしてあった。地雷だ。気づいたのは先導を引き受けていたマルクスだった。彼でなければ気づいたかどうかはわからない。地雷だから、誰かが火をつけねばならない。隠れていたそのものらを見つけたのかもしれない。それはちゃんと聞いていないからわからない。今、マルクスは打ち合わせの天幕の下で、腕組みをしてひどく不機嫌そうだ。あの時には、爆発が起きて、後衛のルキアニスにも何が起きたかわかったのだ。 ただ、爆発させるのが早すぎた。砂礫が飛び散って、砂塵が叩きつけても、白の五にも緑の五にもほとんど差しさわりはない。砂塵で視野を奪われても、全周警戒を命じる前に、三小各機は位置での分担方向警戒をしていた。すぐにオゼロフ中隊長の命じる声が響いた。 『隊列、縦列のまま後退。砂塵を抜ける。周囲に注意しろよ。まだ地雷が埋まっているかもしれん』 それは引き込んでの地雷に備えるとともに、投擲戦の備えだった。ただ、彼らの地雷は、引き込み埋めたものではなかった。 『丘方向より歩兵複数。いや多数』 報告は二小の機からだったと思う。砂塵の向こうに、人の姿が二十ばかり見えた。多数ってほどじゃない。丘のむこうから、斜面を駆けてくる。得物はほとんど持っていない。持っているのは、その集団の後ろにいるものばかりだ。まるで、前にいるものらを駆り立てているようだ。でも、遠すぎる。まだ三百呎より向こうにいる。それだけあって、背に何か背負わせて、駆け通しにさせても、そう簡単には・・・・・・ 「!」 ルキアニスが気づいたときには、中隊長もマルクスも気づいていた。 『近接攻撃注意!』 『鑓構え、低く!各個対応、近づけるな!』 敵兵が背負っているのは、爆雷だ。帝國だってやる。歩兵連隊の最優秀こそが、刺突爆雷を担い、機装甲への近接攻撃を担う。騎兵にだって刺突爆雷の投擲を訓練させたし、その対応も訓練した。ただ、今は騎兵はわずかな警護分しかいない。 「三小はさらに後退し投擲体制をとる。後衛駆け足、二十歩!その後路外展開。小隊長に追従!」 ルキアニスは駆けた。二小が退けるような場を作った上に、二小が近接戦闘に入る前に、敵を打ち減らさねばならない。三小各機とすれ違うように、路肩を駆け戻り、それから丘を背に路外へ駆け出す。慌てては駄目だ。ここで転んで損傷したら、話にならない。それでも駆けて、地を踏み、展開起点で振り返る。振り返りながら、投擲紐を腰から引き出す。編んで作った網袋から砲丸を取り出し、投擲紐の砲丸受けに包む。 小隊各機もこちらに駆けてくる。慌てさせてはならないと思っていたけれど、どうしても気が急く。敵の近接攻撃兵は、マルクス達二小から、まだ二百呎は離れている。それでもやがては駆け込んでくる。ルキアニスからはまだ三百はある。投擲なら四百まで余裕で届く。 「・・・・・・」 ルキアニス一人だったら投じていただろう。だがまだ三小の隊列が整わない。慌てさせてはならない。待つしかない。 「投擲戦準備。三小長の投擲に追従せよ。目標を示す。各機は確認せよ」 マルクスだってこちらを待っているのだ。彼だって一人だったり二小のみだったりしたら、後退して間合いを取ったはずだ。そうしないのは、三小の支援を受けて、敵近接攻撃兵を排除できれば、次の相手ができる。そのまえに敵近接攻撃兵だ。 「注意!三小は投擲戦に入る!目標は敵歩兵集団」 マルクスの機が砂塵の中で、ちらと魔導の双眸を向けるのが見えた。 そしてルキアニスは、投擲紐を頭上に振り上げた。 初めに考えていたのは、ちらっとカナンらしきものが姿を見せる、だったのだけれど、アル・カディアとアル・ディオラシスとの国境や、戦後体制をつらつら思うに、そこまでできないかもしれないと思うに至った。 国王をとらえて、条約を強制して、解放するというのは、帝國のやり方だけれど、それでは国王の権威は徹底的に失墜してしまうだろう。したがって、これは起きなかった。 起きなかったが、シル子がやろうとさえしなかったかといえば、まったくありえない。かならず追撃しただろう。しかし本気で追撃しながら、手が届きませんでした、を許しもしないだろう。 ということで、いつものことながら13Rの組織上の欠点に目を付けた。騎兵の数も、機装甲の数も少なすぎる、が、連隊としては大きすぎる、ってところを。この欠点は、魔属領での全滅のときにも解決されないまま残ってしまったんだろうと思う。オゼロフ中隊長は、たぶん戦死している。その他のこの時系列人員については、他の剽騎兵連隊要員になったりしていて、全滅ではないだろう。 アル・ディオラシス王国軍は、戦場到達までの機動で消耗していたし、急な会戦にもなっていたから、落伍追従が残った状態だったろうと考えた。 数と火力に優勢な敵に、少数で足止めさせられる、というのは、もちろん日本軍を想定してしまったし、その結果ビルマでのある戦例をモチーフにすることとした。日本人軍オタをしていて、まさか逆に書くことがあるとは思わなかった。びっくりである。が、実際には次回に(次回があるのか、おれw) 最近得た知己で、ノイエ銀英伝を見る機会があったのだが、ロイエンタールが中村悠一であったことを知った。抜かったわ。日本一変態上手≒銀河一の変態上手がロイエンタールである。ミスターブシドーとロイエンタールの一人二役で帝國軍幕僚をやっていてもおかしくない。まったく抜かった。そしてアルト姫から10年。彼は着実にキャリアを積んでいる。 オフレッサー無双は次回上映である。松竹は動員が想定以下で、小屋を小さくしたがってると聞いている。 ノイエ、おハル姉弟の睫毛がイイゾ